当館スタッフが注目している催し物や出版物などをご紹介。自然環境に関するさまざまな情報を皆様と共有する場です。
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★おすすめ書籍★
樹皮ハンドブック

冬の森を歩く時、丸太と睨めっこする時、高い木を見上げる時など、“樹皮だけで木を見分けることができたらな”と、思ったことはありませんか。
樹皮は、1年中観察でき、最も観察しやすい部位ですが、その違いを見分るのは至難の業。しかし、本書を手に街を散歩してみると、初心者でも樹皮を見分けることができます。樹木のお肌チェックはとても面白く、良く観察してみると、素肌美人もいれば、ひび割れ、毛むくじゃら・・・など、樹皮にも個性があることがわかります。
樹木のお肌のチェックをする時は、どのようなチェック項目があるのでしょう。本書では、身近に見られる樹木を中心に158種の樹皮が、カラー写真で紹介されています。また、樹皮で樹木を見分けるポイントも解説されています。本書を手に、冬の散歩道を楽しんでみては如何でしょうか。
当館の“生きものが棲む街 丸の内の自然を探そう”のコーナーでは、今月は樹皮をテーマにしてハンズオン展示をおこなっています。樹皮クイズなどもあるので、これを機に樹皮の達人へ一歩近づいてみませんか。
発行:文一総合出版(2006年)
著者:林 将之
☆スタッフ徒然日記☆ (3/2 更新)
清楚なユリカモメの実態は?
先日、カモメが日比谷濠でしか水浴びをしていないことに気づいてからというもの、その理由が気になって仕方がないのだが、カラスの塒(ねぐら)探しの二の舞を踏みたくなかったので、極力考えないようにしていた。しかし、疑問は日増しに膨らみ、挙句の果てには何羽ものカモメが脳裏をよぎる始末。そして遂に、自ら課した戒めを破ってしまう日が来た。
空には雲ひとつない、穏やかな昼下がりのことだった。昼食を取った後、日比谷濠まで足を延ばしてみると、数羽のユリカモメが、空高く円を描くように飛んでいた。東京都の鳥としても知られるユリカモメは、一年中見られるわけではなく、冬を越すためにカムチャツカ半島や中国北部から、日本へ渡ってくるのだ。純白の体に、真っ赤な嘴と脚が目立ち、清楚で品の良いカモメに見える。ところが、このカモメ、見た目からは想像もつかないような性格の持ち主で、餌をやろうものなら、その場の空気は一変する。餌やりは好ましくないので勧めないが、誰かがカモに餌をやっているのを目にしたら、飛んでいるカモメを探して、その行動に注目してほしい。
カモが餌に集まってくると、その光景に気づいたカモメは上空から急降下し、ギャーギャーと泣き喚いてカモを蹴散らし、飛び掛かるような勢いで餌の奪い合いを始めるのだ。投げられたパンくずを空中でフライングキャッチするものまで現れる。少し前まで優雅に飛んでいた様子とは、まるで別物だ。
おっと!ここで気をつけなければいけないことがある。この凄まじい光景を面白がって見ていると、遥か上空で旋回しながら見下ろしている別のカモメの糞に見舞われるのだ。今回は上手くかわせたが、運が悪いと頭から浴びることになる。用を足してすっきりしたのか、カモメは素知らぬ顔で飛び去って行く。どの世界にも性質の悪い奴がいるものだ。
つづく。


